ドイツでは亡くなった場合に、いろいろな埋葬方法があります。
今回うちの、Schwiegervater(義父)は樹木葬となりました。
お葬式はドイツ語で複数ありますが、「die Beerdigung」といいます。
ドイツのお葬式は?
ドイツでは病院で亡くなった場合、遺体安置は24時間となるので、その間にどのようにするかを決めなければなりません。そして、日本のように一度家に帰ることはほとんどないそう。
そして、宗教がいろいろですのでどのようなお葬式になるかも異なります。(キリスト教の中でも宗派がある)基本的にあまり、故人の顔をじっくり見てお別れすることが少なく、故人の顔を一度も見ることなくお別れすることもありますし、お花を入れたり最後にしっかりお別れできるお葬式もあります。
樹木葬とは?
樹木葬とは木の根元に火葬した骨を埋葬します。根元に名前が添えられる方法と、何も書かれずにそのまま自然に返るという方法もあります。なので、おそらく森の中でみんなに踏まれているなど、日本ではタブーなこともドイツでは気にしません。また、骨壺も土に分散されるものが使われています。もちろん、どこにでも埋葬していいわけではないので、埋葬されている森は管理されており保護されています。
埋葬の種類は?
土葬・火葬の両方があります。
・お墓に埋葬
・管理されないお墓に埋葬
・管理されないお墓以外に埋葬
・散骨(湖などに)
・共同墓地に埋葬
などなど
埋葬方法はいろいろでお墓に埋葬されたり、湖に散骨されたり、樹木葬もあり、管理される方法で埋葬したり、管理なしで埋葬したりもします。調べたところ、わりと管理なしの埋葬のパーセンテージが少なくなく、さっぱりした文化が反映されているような気がします。
墓地の感覚が違う
日本ではよく、夏の怪奇特集の番組で幽霊が出たりして、お墓は怖い場所というイメージがありますが、ドイツでは散歩コースに墓地があったり、墓地にたいして「ただ亡くなった人が埋葬されている場所」という感覚があります。また、例えばさらっと両親がなくなってなどの話になっても、日本のようにとても残念がってお悔やみをいうとは限らず、「そうなんだ」という反応が返ってくることもあります。これには、私も驚きました。もちろん、死はいろいろは形がありますが、自然な人生の中の流れと捉えているのかなと感じました。
最後に
私にはSchwigervaterは二人いますが、いつも会っているSchwigervaterは正式な舅ではないのですが、私は姑のことも名前で呼んでいるので違和感があまりありません。
本当のSchwigervaterは自然に返り特に誰かにいつも、お墓参りしてもらったりしたくないという意思がありました。それはそれで素敵ですね。ちなみに、Oma・Opa(祖父母)は一般的なお墓に埋葬されています。でも私は、いつかお義父さんに会ってみたかったので、とても残念です。亡くなる前に、夫に連絡をしようと姑とやり取りをしている最中に具合が悪くなってしまったよう。病気だったので仕方ないのですが残念でならないです。まだ、65歳だった義父さんが今は苦しみもなくなって、安らかでいることを祈ります。ruhe in Freden.
この樹木葬を知って、自分も人生を終えるときがきたら、お墓ではなくて自然に返りたいなと漠然と思いました。
最後までありがとうございます。